リフト付きバス「おおぞら号」について-廃止の決定に際し、当事者の意見聴取をなぜしなかったのか-

Q.安藤友貴 議員(公明)

本日、岡田議員が質問されていますが、私からも質問いたします。
おおぞら号は、車椅子利用者など移動が困難な障害者の方々の社会参加を支援するために、昭和48年から現在の6世号まで50年以上にわたり運行されています。本年6月、県はこれまでの間に社会全体のバリアフリー化が進み、民間旅行会社等による障害者向けバスツアーなどユニバーサルツーリズムも始まっていることや、昨今のバス運転手不足により来年度以降の運行が見通せない状況にあることから、令和7年度をもって運行を終了することとしました。障害者団体などからは、寝耳に水との声もあり、当事者の意見を聞かずに廃止を決定したことへの強い非難の声が上がっています。
廃止理由として、民間旅行会社等による障害者向けバスツアーの広がりとありますが、おおぞら号のようにリフト付きの大型バスを所有している会社は、まだまだ少ないのが現状です。また、費用についても通常より1.5倍かかり、とても障害者団体で負担できる金額ではないと伺っています。この廃止は、単なる交通手段の終了ではなく、福祉の在り方そのものに問いを投げ掛けているのではないでしょうか。
質問いたします。
(1)廃止の決定に際し、当事者の意見聴取をなぜしなかったのか。
今回の決定におけるプロセスにおいて、障害者団体等当事者の皆様の意見聴取を実施されなかった理由について、福祉部長にお伺いいたします。

A.岸田正寿 福祉部長

おおぞら号は、昭和48年から50年以上運行してまいりました。
利用者には毎回アンケートを行っており「社会との接点が広がり、日常生活の活力となっている」などの御意見を多数いただいております。
また、バスの運転手不足の影響で、令和6年度から運行日数を130日から60日に減らした際には、障害者団体や利用者から「元の日数に戻してほしい」という要望をいただきました。
こうした御意見からも、おおぞら号は、障害者の社会参加に大きな役割を担ってきたと認識しております。
一方、この50年の間には、社会全体のバリアフリー化が進み、民間事業者でもリフト付きバスを運行するようになりました。
さらに、昨今の深刻な運転手不足により事業の継続は現実的に難しい状況となっていることから、県として運行終了を判断し、障害者団体の皆様への説明を開始したものでございます。

再Q.安藤友貴 議員(公明)

質問は、なぜ事前に話さなかったんですかということを言っているわけで、意見聴取等を実施されなかった理由を聞いています。今の現状の話は知っています、聞いてますので、なぜされなかったんですかと聞いているので、お答えください。

再A.岸田正寿 福祉部長

障害者団体のおおぞら号に対する期待は十分承知しておりまして、その上で、社会全体のバリアフリー化の進展や運転手不足の状況から今後の運行が見込めないということで、県の判断で運行の廃止を決定したものでございます。

再々Q.安藤友貴 議員(公明)

すみません、今分かりました。2回とも同じ答弁なんですけれども、要は決定後に説明しているわけですよ。それを事前に何で意見を聴取してお話をできなかったのか。寝耳に水と言われているんですよ。びっくりしたわけですよ、えっ、廃止なのと。何で事前にお話ができなかったんですかという今質問をしているんです。それに対してお答えください。

再々A.岸田正寿 福祉部長

障害者団体や利用者の方々の御意見は日頃から伺っておりまして、それを踏まえた上で県としての判断をさせていただきました。

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