Q.石渡豊 議員(公明)
この公園は埼玉県の中央地域、国道17号に隣接し、圏央道にも近接するという高い交通利便性を有したところであります。最寄り駅はJR高崎線の上尾駅、駅からは約2キロ、歩いて25分ほどです。公園敷地内には県立武道館、アイスアリーナがあり、国道17号を渡りますと国体で使用された県立の陸上競技場と体育館、テニス場があります。そして公園の隣にはスポーツ総合センターがあります。「海なし県の埼玉に海を」と設置をされたさいたま水上公園は流れるプールなど楽しむ人であふれ、プールだけで年間87万人が利用いたしました。しかし、今は流れるプールはなくなり、利用者は6万人台となりました。
本県はこうした状況を打開すべく、平成27年度に公園の再整備のため、あり方検討委員会を立ち上げ、その後、官民の連携可能性調査やサウンディング型市場調査も実施いたしました。参加企業は事業運営会社、施設管理運営会社、スポーツメーカー、フィットネスなど24社に及びました。
ここで、県民の皆様からの声をお伝えいたします。「再整備の話は聞いています。イメージの絵も見ています。しかし、いつまでに整備されるのか全く分かりません。また、埼玉県が行う再整備は、何かの理由で進められないのではないかと考えてしまうほどです」などです。
お伺いいたします。さいたま水上公園の再整備ですが、是非ともスピード感を持って全力で進めていただきたいと考えます。再整備へ向けての進捗状況と今後の決意をお聞かせください。知事の御所見をお伺いいたします。
A.大野元裕 知事
さいたま水上公園は、議員のお話にありましたとおり「海なし県の埼玉に海を」の声を受け、昭和46年に、県内初の水上公園として誕生し、現在まで大変多くの方々に御利用をいただいております。
その後、49年が経過をし、プール施設などの老朽化が著しくなったことから、公園再整備の検討を進めているところでございます。
再整備の方向性に関しては、御指摘のとおり「あり方検討委員会」を設置し、水上公園の記憶をとどめること、樹林地を活用することなどの提言をいただいております。
あわせて、手法についても、民間と積極的に協働・連携を行っていく必要があるとの提言がございました。
そのため、長らく愛されてまいりました、この水上公園のレガシーをどのように残していくか、また、民間活力の導入をどのように進めていくかを検討していく必要がございます。
このような状況の中、平成29年6月に都市公園法が改正され、公募設置管理制度いわゆるPark-PFIが制度化されました。
これは、民間活力を導入するために有効な手段であり、現在では多くの自治体で検討され、一部の自治体では実施され始めております。
さいたま水上公園の再整備に向けましては、石渡議員の熱意ある御指摘も踏まえ、平成29年度にこの制度を念頭に置き可能性調査を行い、平成30年度には公園の特徴の一つである樹林地の活用も含め、スポーツ関連企業など複数の応募会社と意見交換を実施をいたしました。
その後、この意見交換を踏まえ、現在、具現化に向けた整備内容の熟度を高めるため検討を深めております。
一方、さいたま水上公園は、50メートル屋内水泳場の候補地の一つであり、公園で再整備する施設や条件が変わる可能性がございます。
今後、これらの検討を踏まえ、水上公園のレガシーや民間活力を生かした魅力的で、にぎわいのある公園になるよう取り組んでまいりたいと考えております。
上記質問・答弁は速報版です。
上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。