共生型サービスを提供する施設の拡充について

Q.塩野正行 議員(公明)

共生型サービスとは、介護事業所でも障害福祉サービスが受けられる、あるいは障害福祉サービス事業所においても介護サービスが受けられるといったように、一つの事業所で介護と障害福祉のサービスを受けられる仕組みです。国が今年度から共生型サービスを創設し、全国的な展開を開始いたしました。モデルとなったのは富山型デイサービスです。
富山型デイサービスとは、赤ちゃんから高齢者まで障がいの有無にかかわらず、身近な地域で一緒にデイサービスが受けられる。10人から20人程度の小規模で、誰も排除しないことなどの理念を掲げ、平成5年に3人の看護師が民家を改築して開設したことが始まりです。様々な縦割り行政の壁がありましたけれども、構造改革特区制度の指定や県からの支援を受けながら着実にサービスの充実を図り、デイサービスだけではなく、今では共生型のグループホームも開設されまでに至っています。認知症の親と障がいのある子供が同じグループホームで暮らしているというケースもあるようであります。すばらしい展開です。この間、全国からも注目を集め、富山型デイサービスは全国に広がりました。
8月29日、公明党県議団として現地を視察、富山型デイサービス「なごなる」さんを訪問いたしました。高齢者、障がい児、障がい者、夏休みのため施設職員の子供たちまでが一緒に過ごしていました。まるで一つの大家族のようなアットホームな雰囲気、利用者の生き生きとした表情が印象的でした。「なごなる」は基本介護事業所ですが、近所の障がい者や子供を受け入れていました。従来の高齢者施設は高齢者だけ、障がい者施設は障がい者だけという施設とは異なり、とても自然な在り方のように感じました。
また、人口減少と少子高齢化が進む日本で、地域の中で今後も安定した福祉サービスを維持するための一つの解決策でもあると思いました。この富山型デイサービスのように高齢者や障がい者、子供といった垣根を超えてサービスを提供できる施設を増やしていくことが、本県の福祉の向上につながります。周知や普及啓発、支援の仕組みを早急に構築すべきであります。
今後の取り組みについて、福祉部長よりお答えください。
 

A.知久清志 福祉部長

共生型サービスは、介護や障害のサービス事業所で両方のサービスが受けられるようにするため、平成30年4月に創設された制度です。
例えば、通常は障害のデイサービスを利用されている方が65歳になると介護保険制度が優先となり、サービスが利用できなくなりますが、このサービスの導入により、そのまま事業所を継続して利用できるようになります。
また、今後、生産年齢人口の減少などにより従来の縦割りのシステムでは人材や事業所の不足が予測される中、限られた地域資源の有効活用にもつながります。
さらに、高齢者や障害児・者との垣根を越えた交流も図ることができます。
県では、このサービスを県のホームページに掲載するほか、市町村担当者向けの会議で紹介するなど周知を図ってまいりました。
このサービスを広めていくためには、事業所の理解が必要となりますので、今後は事業所を集めた会議の場などを通じて、さらなる制度の普及を図ってまいります。
一方、高齢者への支援と障害児・者への支援との違いから、その特性に応じたサービスの提供に不安を抱く事業所もあります。
今後、介護事業所の職員に対して、障害児・者の受け入れのノウハウなどを学ぶ研修を実施してまいります。
このような取り組みを進めることによって、高齢者や障害児・者といった垣根を越えた共生型サービスの普及に努めてまいります。
 
上記質問・答弁は速報版です。
上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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