Q.戸野部直乃 議員(公明)
私の地元上尾市内には、特別県営上尾シラコバト住宅など5つの県営住宅があります。築31年から33年の上尾丸山住宅では、北側外壁の黒ずみが目立ち、玄関の塗装も剥げ落ち、雨どいには草が生え、十分な排水機能を果たしておりません。大雨時には外壁のクラックから雨水がしみ込み、台所の壁から水がしみ出す部屋もあったとのことです。敷地内の環境美化は、高齢化する住民の方々が一所懸命に草刈りをしてくださったり、何とか保たれている一方で、時折見学に来る入居希望の方が外壁の汚れや老朽化する建物の状態を目の当たりにし、「汚い」との言葉を吐き捨てて帰っていく姿を住民が目にすることがあるとお聞きしております。とても残念に思います。
上尾丸山住宅の入居率は75.6パーセント、県営住宅の平均入居率83.4パーセントと比較して空き部屋が多い状況です。随時募集をしておりますが、なかなか入居率が上がらないのが現状です。入居率が低い理由は、交通の便が悪いなど様々ありますが、県ができることとして快適な生活を送るため、必要最低限の環境整備をするべきです。
そこで、外壁の黒ずみ除去と塗り直し、雨どいの土や草の除去、クラックから室内への水のしみ出しは早急に改修を行うべきと考えますが、実施時期について都市整備部長の見解をお伺いいたします。
A.山科昭宏 都市整備部長
県営上尾丸山住宅は、8棟180戸、4階建てと5階建ての集合住宅です。
建築から30年以上が経過し、議員お話のとおり、外壁の一部に黒ずみが見られ、雨どいに数か所草が生えており、また一部の住宅で水の染み出しを確認しております。
まず、外壁の黒ずみの除去と塗り直しについてですが、外壁を塗装する場合は建物に足場を設置しなければならないため、建物の劣化防止を目的とした外壁改修の際に行っております。
県が所有する県営住宅等は275団地876棟約2万7千戸あり、外壁改修は県営住宅全体の修繕状況や定期点検の結果などを踏まえ実施しております。
上尾丸山住宅は建物全体での劣化が見られないことから、現時点では、早急な実施は予定しておりません。
次に、高所にある雨どいの土や草の除去についてですが、今年度に入り自治会から住宅供給公社へ要望がありました。
公社において既に調査が完了し、現在作業方法を検討しており、今後自治会との調整が整い次第実施することとしています。
また、住宅内への水の染み出しについてでございますが、公社において今年度2件把握しており、1件は既に修繕を完了し、もう1件も速やかに修繕することとしております。
今後とも、建物の劣化状況を踏まえ、入居者の生活に支障が出ないよう修繕を行うなど、県と公社で連携し県営住宅の環境整備に努めてまいります。
上記質問・答弁は速報版です。
上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。