Q.西山淳次議員(公明)
埼玉県のうどんの年間生産量は2万4,403トンと、1位の香川県の4万7,080トンに次いで全国第2位であります。こうした中、県民1人当たり1か月にプラス2杯のうどんを食べれば、埼玉県は香川県を抜いて全国1位になれると活動をしているのが、埼玉を日本一の「うどん県」にする会です。本県ならではの観光にもつながる実におもしろいアイデアと思い、私は早速、同会の会長の永谷晶久さんにお会いして話を伺ってまいりました。
東京大学「うどん部」の名誉顧問も務める永谷さんは、うどんと埼玉への愛と情熱にあふれた方でありました。永谷さんは語ります。昨年の全国ご当地うどんサミットin熊谷は、強風に見舞われた中、10万人とすごい人出だった。西武線沿線うどんラリーというイベントもすごい反響だと、うどんにはすごいポテンシャルがある。かの渋沢栄一翁も、深谷市の煮ぼうとうが大好きだった。麦の栽培方法を確立し、麦王と呼ばれた偉人の権田愛三は、地元熊谷市だけでなく、県内でも余り知られていない。県内には有名な加須うどんをはじめ、秩父のずりあげうどん、武蔵野うどんなど25種類のご当地うどんがある。これだけ種類が多いのは全国でも珍しく、うどんなら埼玉県が一つにまとまれる。県民には埼玉県出身でない人も多い。まずは、県民自身に県独自の食文化であるうどんを伝えたい。香川県の7倍の人口を持つ埼玉県民に徹底してアピールすれば、それだけで香川県を抜ける。
私は、永谷さんのお話を聞いていて、うどんは本県の大きな観光資源になり得ることを確信をいたしました。県内各地のうどんには、それぞれの歴史や文化が反映されており、うどんを通して埼玉県の魅力を再発見することが十分可能だからであります。
さきに申し上げた全国ご当地うどんサミットは、今年、来年とラグビーワールドカップの盛り上げも兼ねて、熊谷市であと2回の開催予定です。知事、ここはチャンスであります。是非、「打倒!香川県」、高校野球に次いで、うどんでも全国制覇を目指そうでありませんか。県内各地の歴史と文化を盛り込んだ埼玉県うどんマップの作成、ご当地うどんを食べて回る聖地巡礼、ご当地うどんを制覇した方を県がうどんマイスターに認定するなど、幾つかのアイデアもすぐ浮かんできます。日本一にする会会長の永谷さんにも協力していただいて、うどん県日本一を目指す観光政策に取り組むことを提案いたしますが、知事の御所見を伺います。
A.上田清司 知事
昨年11月に熊谷スポーツ文化公園で開催されました「第7回全国ご当地うどんサミット」では大変なにぎわいを見せました。
今回の大会では地元熊谷うどんが2位になるなど、本県の豊かなうどん文化を全国に発信することができたんではないかと思います。
また、旅行会社とタイアップしてうどんサミットと長瀞や秩父などの周辺観光を組み合わせたツアーも実施したところ、関東近県のみならず北陸や東北も含め、バス40台、約1,500人の参加があり大変盛況でございました。
議員お話のとおり、本県には各地域に様々なうどん文化が根付いております。
その特徴を生かし今後は各地域のうどんを紹介するだけではなく、周辺観光を組み合わせた県全域のうどんマップを作成し、県内の周遊観光を促進してまいります。
併せて、このマップも活用しながら各地域のうどんと観光を組み合わせたツアーの商品化を旅行会社に働き掛けたいと思います。
本県のうどんは地域ごとに麺の太さや硬さ、また食べ方など異なるなど、たくさんの種類があり多彩な魅力を持っています。
本県の大変有力な観光資源の一つだと考えられます。
今後、うどん応援団、うどん検定、うどん聖地巡礼、うどんの地区大会、こういったものを考えられるだけ考えて、具体的な実施の手法などは関係団体とも相談しながら、たたみかけるような運動が必要なのかなと現在のところ考えておりますので、少しお時間をいただきたいと思います。
上記質問・答弁は速報版です。
上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。