ものづくり人材の育成について-県立工業高校の更なる魅力発信

Q.権守幸男 議員(公明)

埼玉県内の15校ある工業高校に機械、電気、建築をはじめ、情報や環境など全20学科が設置されています。毎年、本県のものづくりを支える人材を輩出しています。しかしながら、ここ数年の工業高校全体の受検倍率を見ると1倍を切っており、工業高校離れが起きつつあると感じます。今後の本県のものづくり産業を支える人材の確保において、工業高校の魅力発信は大きな課題です。
そこで、私は本年9月に工業高校の魅力について調査すべく、久喜工業と春日部工業の2校を視察しました。課題研究や専門的な授業を熱心に取り組む生徒のまなざしは、誰もが真剣であり、とても感心した次第です。今回、私自身が工業高校へ直接訪問して気付いたのは、実際に視察する前後で印象が全く違うということです。ものづくりの魅力、工業高校へ魅力を感じてもらうには、学校に来てもらうなど魅力を体感できる機会に参加していただくことが一番であり、そのためのきっかけづくりが大変重要であると考えます。
そこで、教育長に伺います。
各学校で行われる学校説明会や体験入学など学校をPRする機会について、中学生や保護者に対し日頃から十分な周知が行われているのでしょうか。また、学校説明会などで工業高校の魅力が十分伝わるよう毎度内容の見直し、工夫等を行われているのでしょうか、見解をお聞きします。

A.高田直芳 教育長

議員御指摘のとおり、県立工業高校における令和3年度入試の志願倍率は、多くの学科が1倍を切っており、このことに私も強い危機感を持っております。
各工業高校では、毎年、学校説明会や体験入学を複数回実施し、学習内容や施設設備について説明するなど、中学生及び保護者に対し、工業高校におけるものづくりの楽しさについて紹介してまいりました。
また、県では、毎年開催する専門高校生の学習成果の発表の場である埼玉県産業教育フェアにおいて、中学生や保護者に対し、工業高校生自らがロボットコンテストを開催したり、ミニ新幹線を動かして体験乗車をしてもらうなど、学校の魅力を発信しております。
これまでも、学校説明会等については、実施回数を増やしたり、保護者が参加しやすいように夜間に開催したり、また小中学生を対象としたプログラミング教室など、工夫や改善を行ってまいりました。
こうした取組にも関わらず、工業高校の志願倍率は依然として厳しい状況にあることから、さらなる工夫改善が必要だと考えております。
そこで、今年度新たに、工業高校をはじめ、農業・商業なども含めた専門高校を紹介するパンフレットを県内の全ての公立中学校3年生に配布するとともに、9月には中学校教員及び中学生を対象とする、県主催のオンライン説明会を実施いたしました。
また、今後、工業高校の充実した設備を活用して、生徒がいきいきと学んでいる様子を動画にして、県のホームページに掲載してまいります。
引き続き、中学生やその保護者に工業高校の楽しさを十分に知っていただけるよう、より一層学校説明会等の見直しや工夫に努め、工業高校の魅力をしっかりと発信してまいります。

上記質問・答弁は速報版です。
上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。

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