失語症者の意思疎通支援について-普及啓発-

Q.権守幸男 議員(公明)

失語症は、脳卒中や頭のけがなどが原因で、話す、聞く、読む、書くといった言語機能が損なわれる障害です。言葉がうまく使えなくなり、家族や周囲との会話が困難になります。外見では分かりにくいため、孤立しやすいのが特徴です。
厚生労働省の推計によれば、国内には約20万人から50万人の失語症者がいるとされ、一般社団法人埼玉県言語聴覚士会によると、埼玉県では約1万8,000人がこの症状を抱えていると推計されています。そのうち、約1割が支援を必要としており、認知度の低さから日常生活に困難を抱えることが多々あります。
し(4)、つー(2)、ご(5)にちなんで、4月25日は失語症の日とされていますが、県民への認知はまだ不十分です。失語症への理解を深め、家族や周囲が支援することで安心して生活できる環境づくりが重要です。
そこで、リーフレットを作成し、県ホームページや彩の国だより、LINE公式アカウントなどを活用して、多くの県民に失語症を知ってもらうため、普及啓発を強化するべきと考えますが、福祉部長の見解を伺います。

A.細野正 福祉部長

議員お話しのとおり、県民の皆様には失語症に関する知識や失語症の方への接し方などについて理解を深めていただく必要があると考えます。
例えば、失語症の主な特徴として、「イメージと違う言葉が出る」「言葉が長いと理解が難しい」などがあり、接する際のポイントとして、「短い言葉でゆっくり話す」「本人の言いたいことを待つ」などが挙げられます。
今後、失語症の症状や具体的な接し方などを掲載したリーフレットを作成するとともに、県ホームページへの失語症専用サイトの開設や、SNSによる発信、彩の国だよりや県政広報番組での周知など、あらゆる広報媒体を通じて県民の理解促進に努めてまいります。

上記質問・答弁は速報版です。
上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。

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