2024/9/21 7面
埼玉県警は、自動車免許の高齢者講習や認知機能検査などをスムーズに受けることができる高齢者専用の免許更新施設「岩槻高齢者講習センター」をさいたま市に開設した。全国初の試みで、高齢ドライバーの増加により長期化している講習・検査の待ち日数の緩和を促していく。
■講習・検査、1日300人受け入れ
「岩槻高齢者講習センター」は延べ床面積約6300平方メートルの2階建てで、高齢者講習室20室や、認知機能検査室4室などを備える。受講枠は高齢者講習が1日当たり120人、認知機能検査が同180人で、合わせて1日最大300人まで受け付ける。
免許更新の際、70歳以上であれば運転指導や座学などの高齢者講習、さらに75歳以上であれば記憶力や判断力を検査する認知機能検査が加えて義務付けられている。埼玉県では免許更新期限が6カ月前に迫ると、講習や検査の日時が指定された案内はがきが届く仕組みだが、高齢者の増加に伴い、特に人口が集中する都市部での講習・検査の待ち日数が長期化。利用者が日程の再調整などをした場合に有効期限内に免許を更新できない恐れもあった。
新センターは県東、県南部の高齢者を中心に利用を促し、待ち日数の短縮や、免許更新における利用者の負担軽減につなげる。県警運転免許課の金泉豊次席は「免許更新者からは、スムーズに受けられて良かったとの評価をいただいている」と話していた。
■平時に相談室や運転チェックも
一方、平時でも高齢ドライバーをサポートするため、県警職員が常駐する安全運転相談室を設置し、不安を抱える高齢者や親族が免許返納のタイミングなどをいつでも相談できる体制を整えた。同室には体験型の自動車シミュレーターも備える。モニターに表示された指示に合わせて、ハンドルやアクセル、ブレーキなどを操作すると、カメラで映した足下や手元の反射神経を職員がリアルタイムで確認。状況に応じて、職員がアドバイスをし、免許返納のきっかけにしてもらいたい考えだ。
高齢ドライバーの支援については、公明党埼玉県議団(蒲生徳明団長)が一貫して推進してきた。2019年6月の定例会では、萩原一寿議員が他自治体の高齢ドライバー支援の事例を紹介しながら高齢者講習を多くの人が受講できる体制の構築を強く訴えていた。
蒲生団長は「高齢化が進んでいく中で、センターの開設はとても意義がある。今後も安全安心につながる環境を整えていく」と決意を語った。
■講習・検査、1日300人受け入れ
「岩槻高齢者講習センター」は延べ床面積約6300平方メートルの2階建てで、高齢者講習室20室や、認知機能検査室4室などを備える。受講枠は高齢者講習が1日当たり120人、認知機能検査が同180人で、合わせて1日最大300人まで受け付ける。
免許更新の際、70歳以上であれば運転指導や座学などの高齢者講習、さらに75歳以上であれば記憶力や判断力を検査する認知機能検査が加えて義務付けられている。埼玉県では免許更新期限が6カ月前に迫ると、講習や検査の日時が指定された案内はがきが届く仕組みだが、高齢者の増加に伴い、特に人口が集中する都市部での講習・検査の待ち日数が長期化。利用者が日程の再調整などをした場合に有効期限内に免許を更新できない恐れもあった。
新センターは県東、県南部の高齢者を中心に利用を促し、待ち日数の短縮や、免許更新における利用者の負担軽減につなげる。県警運転免許課の金泉豊次席は「免許更新者からは、スムーズに受けられて良かったとの評価をいただいている」と話していた。
■平時に相談室や運転チェックも
一方、平時でも高齢ドライバーをサポートするため、県警職員が常駐する安全運転相談室を設置し、不安を抱える高齢者や親族が免許返納のタイミングなどをいつでも相談できる体制を整えた。同室には体験型の自動車シミュレーターも備える。モニターに表示された指示に合わせて、ハンドルやアクセル、ブレーキなどを操作すると、カメラで映した足下や手元の反射神経を職員がリアルタイムで確認。状況に応じて、職員がアドバイスをし、免許返納のきっかけにしてもらいたい考えだ。
高齢ドライバーの支援については、公明党埼玉県議団(蒲生徳明団長)が一貫して推進してきた。2019年6月の定例会では、萩原一寿議員が他自治体の高齢ドライバー支援の事例を紹介しながら高齢者講習を多くの人が受講できる体制の構築を強く訴えていた。
蒲生団長は「高齢化が進んでいく中で、センターの開設はとても意義がある。今後も安全安心につながる環境を整えていく」と決意を語った。