小中学校における授業の質の改善について

Q.西山淳次議員(公明)

私は、かねてから授業の質の改善こそ最大の教育改革であると考え、県内外の優秀な授業実践を視察し、それらを本議会でも紹介してまいりました。今回は、我が地元である所沢市立所沢中学校の授業実践を御紹介をいたします。
今年の1月末、所沢中学校の授業公開・研究発表が行われ、私と同僚議員で視察してまいりました。同校では、明星大学・小貫悟教授の指導を受け、ユニバーサルデザインの視点に立った授業づくりを進めており、この日は7つの教科で、その成果を発表する授業公開が行われました。国語では、太宰治の「走れメロス」を題材に、いわゆる本の帯を生徒たちに作らせる授業が行われていました。本の帯を考えさせることで、作者が伝えたかったことをつかみ取ることが授業の狙いです。小グループでの話し合いも交えて授業は活発に進み、生徒たちが主体的に参加しつつ、深い思考が促される見事な授業でした。他の教科も見学しましたが、それぞれに工夫され、とても質の高い授業が行われていました。
私は、地元の中学校でこのようなすばらしい授業が展開されていることに改めて感銘し、その裏にある御努力にも敬服しました。また、こうしたレベルの高い授業が全県の小中学校で行われるようになってほしいと念願するものです。
そこで質問です。県教育委員会として、小中学校の授業の質を向上させるため、今後どう取り組んでいかれますか。私は、昨年の代表質問で全国学力トップと言われる秋田県教育委員会の取組を紹介しましたが、授業の質の改善に県教育委員会の果たす役割は大きいと考えております。教育長のお考えを伺います。
 

A.小松弥生 教育長

子供たちにこれからの時代をたくましく生き抜き、未来を創り出していく資質・能力を育むためには、議員御指摘のとおり、授業の質の向上が大切であると考えております。
県の学力・学習状況調査の結果では、従来の講義型の授業よりも児童生徒が主体的に参加し、共に学び合う授業の方が、資質・能力を伸ばせることが明らかになってきました。
そこで、県といたしましては、各学校に深い学びに向けた授業改善のポイントを示すとともに、児童生徒の学力を伸ばしている教員の授業について校内で学び合うよう市町村教育委員会を通して指導をしております。
また、県が指定した研究協力校の優れた授業を多くの教員に見てもらい、深い学びについて協議をするなど教員同士の学び合いの機会も設けております。
さらに、来年度は、学力向上において成果をあげている福井県に2名の教員を1年間派遣し、優れた授業や指導法について学ばせることを検討しております。
県といたしましては、次期学習指導要領にもある「主体的・対話的で深い学び」の実現に向け、教員が学び合える環境をさらに充実してまいります。
 
 
上記質問・答弁は速報版です。
上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。

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